さらば紀南病院!

 2006年8月から2015年10月まで紀南病院外科に勤務していました。ふじたクリニック開設後も始めは毎週木曜日に非常勤医師として働き、手術も20件くらい紀南病院でしていました。

 開業して今年で4年を越え、少しずつクリニックの知名度が上がってくると、紀南病院肛門外来を受診される方も減少し続け、紀南病院の要請で、外来は月に2回になり、この2年くらいは月1回になりました。当然、肛門手術も減少し続け、昨年はゼロでした。外来の患者さんはこの数か月はゼロが続いていました。行っても本を読んでいる外来が続きました。

 何もしていないのに、ずっと座って本を読んで給料をもらっていることに罪悪感を感じるようになり、これはもう紀南病院の肛門外来に存在理由がなくなったのだと考えて、今月11を最後に、非常勤医師を退職することといたしました。

 

 思えば、14年足らずお世話になりました。実は、2006年以前、旧病院の時代にも2年足らずほど外科に勤務していましたので、全部で16年も在籍しました。医師になってこの春で29年になりますから、その半分以上を紀南病院で過ごしたことになります。

 

 本当にお世話になりました。心からありがとうと言いたい。いろんな優れたスタッフに恵まれ、精いっぱい消化器外科をやれたことは私の財産です。

 これからは自分のクリニックに注力して、これまで以上に地域医療に貢献していきたいと思います。

 紀南病院、ありがとう。さらば!