いぼ痔(痔核)のページ

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※)いぼ痔以外の肛門の疾患(切れ痔=裂肛、血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍、痔瘻、肛門皮垂、肛門ポリープ)については、”いぼ痔以外の肛門の病気のページ”をご参照ください。

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いぼ痔(痔核)とは‥

肛門から便がもれないように出口部分にはクッションが作られています。

 長時間のいきみ、便秘・下痢などでクッション部分の静脈が大きく張り出し、排便とともに肛門の外へ出てきます(脱出性痔核)。

 脱出の程度により、1度から4度まであり、排便が終わると自然に肛門内へ戻る状態から、押し込まないと戻らない状態、さらには排便以外の歩いている時などにも脱出する状態までさまざまです。

 3度・4度では脱出による不愉快な症状が強いので、一度診察を受けられることをお勧めします。

 

 

 静脈の張り出しですので、傷がつくと出血の原因になります(出血性痔核)。紙につく程度から、便器が真っ赤になるほどの出血、ビューと大量に出血して貧血をきたしてします出血まで、程度はさまざまです。

 50歳以上の方は、出血性痔核と決めつけていると、大腸がんが隠れている場合がありますので、痔核治療とともに大腸内視鏡検査をうけることをお勧めします。

いぼ痔治療の考え方

いぼ痔の日帰り手術:

ALTA硬化療法とは‥

 

 ALTAは専用の肛門鏡を用いて、痔核全体に薬剤を4段階に分けて注入する方法です。ほとんど痛みはありません。手術後30分程度クリニックで安静にしていただいて、帰宅できます。手術翌日から入浴が可能で、通常通りのお仕事をしていただけます。

 


 要点は、ALTA治療に向いている痔核に対して治療を行うことです。柔らかい内痔核がALTAのよい適応です。柔らかい内痔核に対するALTAの効果は、切除した場合と遜色ない結果が得られています。

 ただし、ALTA治療に不向きな痔核もあり、すべての痔核をALTA注射だけで治療することはできません。

 

局所麻酔を用いて行います。

ALTA治療の説明動画

痔核切除の説明動画

内痔核+外痔核の治療:ALTA硬化療法+外痔核切除

 肛門の外側に近い外痔核は、柔らかさがなく、ALTAを注射しても小さくなりません。いったん肛門内へ引き込まれても、すぐに痔核が再発してしまいます。

  このような硬い外痔核は切除する必要があります。

 

 内側の柔らかい内痔核にはALTAを投与し、外側の硬い外痔核部分だけを切除すれば、切除する範囲を最小限することができ、肛門への負担、術後の痛みも少なくなります。

 ふじたクリニックでは、ALTAで対処できる痔核にはできるだけALTAを投与し、ALTAで対処できない部分だけを切除する方針にしています。

 

 局所麻酔を用いて行います。ただし、非常に大きな外痔核は腰椎麻酔が必要な場合があり、近隣病院または大阪中央病院に手術を依頼致します。

内痔核に対するALTA注射・外痔核に対する痔核切除の併用 説明動画

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 いぼ痔は悩んでいる期間の長い病気です。肛門を他人に見せるのはどなたでも抵抗があります。いぼ痔は良性の病気で死ぬことはありませんが、それはこの先も悩みがずっと続くことを意味します。以前手術をした患者さんに実際に言われた言葉ですが、「いぼ痔が治ると世界が変わる!」のだそうです。

 

 まずは第一歩を踏み出してはいかがでしょうか。