昨年の12月1日に開業して、今日でちょうど半年が経過しました。
勤務医とは勝手が違い、あたふたすることも多かったですが、なんとかやっています。
開業医6か月にして思うこと:
1)いつ、誰が、どれくらい受診するのか、わからない。
多いときで初診が14人来られます。次の日はカランカラン…。とにかく波が激しく、たくさん来られるときに限って、胃カメラを2件、3件と入れたりしていて、パニック状態になります。前日ならほとんど待ち時間がなかったのに、今日に限って1時間以上も待たしてしまった、なんてこともあります。
2)インターネットの普及の凄さを感じています。
つたない自作のホームページですが、それでも多くの方々に見ていただいているようです。このHPをみて、奈良県十津川村、三重県紀宝町、和歌山県北山村、新宮市、那智勝浦町などの遠くから来ていただいております。
わざわざ遠くからお越しなる方々の期待に沿えるよう頑張らないといけません。
3)自分の見知った人からの情報もやっぱり大事です。
一人の痔核の方をALTA注射で治すと、その方は長年の悩みから解放された喜びを誰かに伝えたくて仕方ないようです。特にお願いしたわけではありませんが、他の”痔主”の方が受診されることもよくあります。インターネットも大事ですが、人と人との口コミの凄さにも驚かされます。
内視鏡でも、「ここへ来ると、カメラは眠った状態でして、しんどくないんやろ?」とよく聞きます。検査に頑張る必要って、あるのでしょうか。
今年の4月から田辺市の胃がん健診に、はじめて胃カメラが入りました。5月の連休明けからこのブームで、たくさんの方々が内視鏡を受けに来られて、ほぼ毎日胃カメラをしておりました。
同時にピロリ菌の検査もして除菌すれば、将来日本人の胃がんはグッと減少するのではないかと言われています。
できれば元気な比較的お若い40-50歳台の方々に検査して、ピロリの除菌をしたいと考えています。なぜなら、ピロリ除菌をしても10年以上その影響は残り、また、60歳以降から胃がんは急激に増えるからです。60になる10年以上前にピロリを除菌すれば、胃がんが増える頃にはピロリの影響がなくなり、胃がんの発生自体を阻止できると考えられています。
60歳台から増えるのは大腸癌も同様です。
胃がんも大腸癌も早期の段階で捕まえておけば、ほぼ治ります。4月~は大腸内視鏡も初めて徐々に件数も増えています。
胃内視鏡も大腸内視鏡も眠っている間に終わります。
多くの方々に検査して頂いて、田辺地方から進行胃がんも進行大腸癌もなくなる手助けができればいいなと思っています。
外科医として20年以上、多くの進行がんを見てきたものとしては、健康でもきちんと健診・検査を受けていただきたいなと思います。
まだまだ未完成のふじたクリニックです。さらに完成度上げるべく今後も奮闘してまいります。
宜しくお願い致します。
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