こんな症状で困ったら‥
胃がもたれる、はりがとれない‥
食事は食べられるし、体重が減っていくわけでもないし‥‥。
なんかすっきりとしない、違和感っていうの?、そんな感じが取れない‥‥。
食べたい気持ちはあるし、おなかも減るけど、食事を口にするとなんか食べたくなくなって、無理に食べている‥‥。
”〇〇な感じ”、いろんな場面で患者さんが口にする言葉です。医者泣かせのセリフですね。
年齢にもよりますが、中高年の方は「胃の何か病気があるんじゃないかな。」と心配されているケースが多いし、実際いろんな病気は40~50歳を越えてくるとみられてくるものです。
一度胃カメラを受けて、胃の病変がないことを確認した方がよいでしょう。胃に異常がないのに胃の不調がある、よく耳にする訴えです。「機能的ディスペプシア」という病態です。なんだかよくわからない名前です。要は胃カメラでは何も異常がないのに、胃のもたれやはり、痛みがある病態です。国際的に認められた、きちんとした病名です。世界中にそんな胃の症状で悩んでいる方々がたくさんいる、ということなんでしょう。
一般薬にも機能的ディスペプシアに対する治療薬はありますが、胃の動きを調整するお薬のラインアップは一般薬にはあまりないのが実情です。
こんな時には漢方薬の出番と私は考えています。一般薬をつかいながら、同時に漢方薬で補完する方法です。胃の動きを整える漢方薬はたくさんあります。四君子湯、六君子湯、半夏瀉心湯、安中散などなど‥‥。体形、冷えの有無、脈の強さなどを参考にして漢方処方を考えていきます。
漢方薬に関わって20年くらいになります。日常診療に追い回されてしっかりと勉強する時間がとれずにいつまでたっても”へなちょこユーザー”の域を越えませんが、開業してから漢方薬の効果とその応用範囲の広さに驚かされることが多いです。
服用してみないと漢方薬の効果はわかりません。すぐに効果の出てくる患者さんもいますし、しばらく服用してようやくよくなってきたといわれる患者さんもおられます。もちろんうまくいかないこともありますが…‥。
胃の不調にお悩みの方は、是非一度ご相談ください。